色読(読み)シキドク

デジタル大辞泉 「色読」の意味・読み・例文・類語

しき‐どく【色読】

書を読んで、文字に表された意味だけを解すること。⇔体読
日蓮宗で、法華経を正しく読み取って実践すること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「色読」の意味・読み・例文・類語

しき‐どく【色読】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 書物などを読むのに、文字に表わされた意味だけを理解すること。⇔体読
    1. [初出の実例]「『彼の永字の八法といふは、真の筆道、極意は何と』『側、勒、努、趯、策、掠、啄、磔、此八点は七十二点へ分れ、八画を収て色読(シキトク)す』」(出典:歌舞伎・天満宮菜種御供(1777)五)
  3. 日蓮宗で、法華経を教えどおりに正しく読みとって実践修行すること。
    1. [初出の実例]「吾人が身心を献じて遂行すべき一大主義としての折伏行は、必ず色読的でなくてはならぬ」(出典:本化摂折論(1902)〈田中智学〉五)

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