極意(読み)ゴクイ

デジタル大辞泉 「極意」の意味・読み・例文・類語

ごく‐い【極意】

学問技芸などで、核心となる大切な事柄奥義。「極意を授かる」「極意を会得する」
[類語]奥義神髄秘伝

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「極意」の意味・読み・例文・類語

ごく‐い【極意】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物事の本質、核心。特に、学問や芸事の核心となる大切なところ。奥の手。奥義。秘訣。
    1. [初出の実例]「上手の極意になせし微(かすか)なる連歌など」(出典:連歌教訓(1582))
    2. 「真影流の極意を極めました名人にて」(出典:怪談牡丹燈籠(1884)〈三遊亭円朝〉五)
  3. 心の奥底。真実の心。
    1. [初出の実例]「此頃は買手の大臣となって心底を引見しは、極意(ゴクイ)を聞かん為計じゃ」(出典:浮世草子・風流曲三味線(1706)四)

極意の語誌

( 1 )中国古典に「意を尽くす、心を尽くす」意の「極意」があるが、日本での意味用法や使用時期から見て直接それに由来するものとは考えにくい。学問や芸能分野での立派分派が盛んに行なわれた中世という時代を背景に、類義語「奥意(おくい)」ともども、「奥義」等の既存の漢語下敷にして造られるに至った和製漢語であると推定される。
( 2 )近世にはのように文字通りに解釈して使用した例も現われたが、次代にまでは受け継がれることなく終わっている。

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普及版 字通 「極意」の読み・字形・画数・意味

【極意】きよくい

思う存分にする。〔史記楽書詩書を放し、を聲色に極むるは、伊の懼るる以なり。(ごくい) 技芸のことに関する奥義。至極の道。

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