艷消(読み)つやけし

精選版 日本国語大辞典 「艷消」の意味・読み・例文・類語

つや‐けし【艷消】

〘名〙
① 物の色つやを消すこと。つやのないようにすること。また、そのもの。
身上話(1910)〈森鴎外〉「輪の太い銀杏返しに、光沢消しの銀の丈長の根掛をして」
② (形動) 色気やおもしろみのないさま。また、興趣をそぐような言動。色消し。
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一「談話も艷消(ツヤケ)しにして貰度ネ」
③ 写真の焼付で、印画紙の光沢を消したもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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