艷色(読み)えんしょく

精選版 日本国語大辞典 「艷色」の意味・読み・例文・類語

えん‐しょく【艷色】

  1. 〘 名詞 〙
  2. つやのある美しい顔色。あでやかな容貌。また、そういう女性。
    1. [初出の実例]「或貪艷色而姧婢」(出典類聚三代格‐三・貞観五年(863)九月二五日)
    2. 「其身殊に艷色(エンショク)を事とし、歌を用る道とせりと云とも」(出典:私聚百因縁集(1257)九)
    3. [その他の文献]〔陶潜‐間情賦〕
  3. つやのある美しい色。
    1. [初出の実例]「邦通献菊花。〈略〉芬芬得境、艷色満籬」(出典:吾妻鏡‐文治二年(1186)九月七日)
  4. 世俗的な情念、趣好。
    1. [初出の実例]「比丘尼寺禁法条々、〈略〉一 沈麝香嗜艷色」(出典:蔭凉軒日録‐長祿二年(1458)三月一日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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