芋の煮えたも御存じない(読み)イモノニエタモゴゾンジナイ

デジタル大辞泉 「芋の煮えたも御存じない」の意味・読み・例文・類語

いもえたも御存ごぞんじない

芋が煮えたのか煮えてないのかの区別もつかない。世間知らずな者をあざけっていう言葉

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精選版 日本国語大辞典 「芋の煮えたも御存じない」の意味・読み・例文・類語

いも【芋】 の 煮(に)えたも=御存(ごぞん)じない[=知(し)らない]

  1. 世間の事情にうといことをあざけっていう語。
    1. [初出の実例]「いもの煮(ニヘ)たもしらぬ無理な御異見に」(出典洒落本・浄瑠璃稽古風流(1777))

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ことわざを知る辞典 「芋の煮えたも御存じない」の解説

芋の煮えたも御存じない

芋が煮えたのか煮えていないのかの判断さえできない。世間の事情にうといことのたとえ。

[使用例] 読書閑人の業などと利口ぶって、賄賂を取る事と待合に遊ぶ事の外は芋の煮えたもご存じない不読書階級は誠に後生楽な幸福人である[内田魯庵*読書放浪|1933]

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