芝金杉通一丁目（読み）しばかなすぎどおりいつちようめ

日本歴史地名大系

芝金杉通一丁目
しばかなすぎどおりいつちようめ

• 東京都：港区
• 旧芝区地区
• 芝金杉通一丁目

[現在地名]港区芝（しば）一―二丁目

新堀（しんぼり）川に架かる金杉橋の南、金杉通（東海道）沿いに位置する年貢町屋。両側町で、北は物揚場・芝金杉同朋（しばかなすぎどうぼう）町など、東は芝金杉裏（しばかなすぎうら）一丁目・同二丁目、西は美濃大垣藩戸田家下屋敷、南は芝金杉通二丁目。当地一帯は金杉村とよばれ漁師のみ居住していたが、金杉川の南岸から芝町までの海辺一帯の一一ヵ町を金杉町と号するようになった。町割の年代は不明である。海手側を金杉浦とよび、御菜肴浦八ヵ浦の一。一一ヵ町は代官支配地であったが、寛文二年（一六六二）より町奉行支配も加わり、以降は代官・町奉行両支配となった。当町のうち金杉橋南西の地所一千四九坪が寛文七年御多門建設・川幅拡張、交通量の多い金杉橋際の広場化などの理由から御用地とされ、代地を三田に与えられ芝松本（しばまつもと）町一丁目と唱えた。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」