芥子括(読み)けしぐくり

精選版 日本国語大辞典 「芥子括」の意味・読み・例文・類語

けし‐ぐくり【芥子括】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 袖口をできるだけ細くくくり縫うこと。江戸時代、特に、侠客の間に行なわれて、粋な仕立方とされた。
    1. [初出の実例]「年寄たものの若盛の時にはやりし〈略〉袖口の芥(ケシ)ぐくり」(出典:談義本・教訓不弁舌(1754)二)
  3. 袋物、巾着などの周囲に縫いつけるひらひらした縁(へり)
  4. 歌舞伎衣装の袖、襟、裾(すそ)などに縫いつける五色布帛でひらひらした縁。弁才天、乙姫、唐子などの衣装につける。

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