日本歴史地名大系 「花熟里村」の解説 花熟里村けしくりむら 鹿児島県:日置郡吹上町花熟里村[現在地名]吹上町華熟里(けじゆくり)田尻(たじり)村の西、中原(なかはら)村の北に位置し、西は吹上浜に面する。華熟里村とも記した。中世は伊作(いざく)庄に含まれ、庄内花熟里名が当地にあった。徳治三年(一三〇八)花熟里の百姓が負物の代として名主新田宮に引渡した二人の童のうちの犬王童が地頭代に押取られた事件が起きている(同年八月日「権執印妙慶申状」新田神社文書)。建徳二年(一三七一)伊作親忠は花熟里名内の水田二町五反と薗三ヵ所(うち一ヵ所は花熟里入道居薗)を伊作十忠に譲っている(同年五月二七日「島津道壱譲状」島津家文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by