日本歴史地名大系 「花田郷」の解説 花田郷はなだごう 大阪府:堺市南花田村花田郷現南花田(みなみはなだ)町一帯に比定される。花田東郷・大花田郷・小花田郷ともみえる。河内国八上(やかみ)郡のうち。建長三年(一二五一)一二月に河井西念が昌福(しようふく)寺へ薬師如来と文殊師利の画像を安置し、毎日仏供を供えるため「河内国八上郡花田東郷樽本里十一坪」を寄進している(同年一二月日「僧西念畠地寄進状案」東京大学蔵長福寺文書)。これが当郷の初見。正慶二年(一三三三)正月一四日の楠木正成との合戦で敗れた者のうちに花田地頭俣野氏の名がみえる(楠木合戦注文)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報