花背峠(読み)はなせとうげ

日本歴史地名大系 「花背峠」の解説

花背峠
はなせとうげ

鞍馬くらまより別所べつしよへ抜ける若狭街道の峠。「京都府地誌」は「嶺上ヨリ四分シ東ハ本郡百井村ニ属シ、西ハ丹波国桑田郡芹生村ニ属シ、南ハ本郡鞍馬村ニ属シ、北ハ本村属ス」「山脈東ハ百井大見二村ノ山ニ連ナリ、西ハ丹波国芹生村ニ連ル、樹木繁茂ス」と記す。

「拾遺都名所図会」には「花瀬峠 鞍馬の北にあり、此間唐櫃岩からといはといふ大巌あり、高さ廿五丈余、又摺鉢石といふあり、大さ八尺ばかり、摺鉢の形に似たり、又桜紅葉の寄生樹やどりきあり、至つて大木にして甚だ奇なり」とみえ、峠道に巨岩がそびえていたことが知れる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「花背峠」の意味・わかりやすい解説

花背峠
はなせとうげ

京都市左京区の鞍馬地区と花背地区の境にある峠。標高 760m。鞍馬街道通じ,京都から花背方面へ向うバスが通っている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android