芸娼妓契約(読み)げいしょうぎけいやく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

芸者や娼妓となって働くことを,当人またはその親と雇い主との間で約束する契約。かつてはその多くの場合が,前借金を伴い,そのため一種人身売買契約ともいうべき不当に芸娼妓を拘束する結果をもたらす例が少くなかった。しかし,このような場合は前借金契約が一体をなすものとし,全体として民法 90条公序良俗違反とすることにより救済をはかろうとするのが今日の判例立場であり,学説もこれを支持している。

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世界大百科事典内の芸娼妓契約の言及

【公序良俗】より

…(1)不倫の相手との間で,妻と将来離婚し,相手と結婚する約束をし,それまで相手に扶養料を払う約束をする場合のように,家族道徳に反する行為。(2)親の借りた借金を娘が芸娼妓として働いて返済する旨の芸娼妓契約のように,人格の尊厳または自由を害する行為。(3)人を殺す対価として金員を与える約束のように,社会的な倫理に反する行為。…

※「芸娼妓契約」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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