芽胞(読み)ガホウ

デジタル大辞泉 「芽胞」の意味・読み・例文・類語

が‐ほう〔‐ハウ〕【芽胞】

一部細菌が、増殖に適さない環境になったときに形成する、耐久性の高い特殊な細胞構造。熱・薬剤乾燥などに強い抵抗力を示し、長期間休眠状態を維持できる。増殖に適した環境になると発芽して菌体に戻る。→芽胞菌

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関連語 ほうし 名詞

精選版 日本国語大辞典 「芽胞」の意味・読み・例文・類語

が‐ほう‥ハウ【芽胞】

  1. 〘 名詞 〙 植物胞子(ほうし)。〔生物学語彙(1884)〕

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世界大百科事典(旧版)内の芽胞の言及

【細菌】より

…莢膜や粘質層のおもな成分は多糖であり,これらの構造物は細菌の防御的役割を果たしている。また,ある種の細菌では,胞子(芽胞)が形成される。胞子は,何層かの外皮を有する複雑な構造をもっていて,すべての危害に対して抵抗性・耐久性が高い。…

※「芽胞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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