日本大百科全書(ニッポニカ) 「若き親衛隊」の意味・わかりやすい解説 若き親衛隊わかきしんえいたいМолодаягвардия/Molodaya gvardiya ファデーエフの長編小説。1945年刊。第二次世界大戦時、ドイツ軍に占領された南ロシア、クラスノドンの町につくられた少年少女の自発的抵抗組織「若き親衛隊」の愛国的な闘争と英雄的な死をロマンチックに歌いあげた作品。翌年スターリン賞を受け、劇化、映画化もされたが、のち、独ソ開戦時のソ連の混乱の描写がどぎつすぎ、党組織の役割が無視されていると批判され、改作(1951)を余儀なくされた。[江川 卓] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例