日本歴史地名大系 「若山庄」の解説
若山庄
わかやまのしよう
- 石川県:珠洲郡
- 若山庄
現珠洲市域のうち内浦側の
長寛二年(一一六四)忠通没後、当庄などの皇嘉門院領は子兼実が管轄しており、仁安二年(一一六七)には三〇町分を年貢免除としている(「玉葉」同年六月二二日条)。治承四年(一一八〇)五月一一日に皇嘉門院は当庄などを兼実の子で女院の養子である良通に譲り、兼実存命中は引続き兼実の管轄と定めた(「皇嘉門院惣処分状」天理図書館蔵九条家文書)。治承四年以降の内乱により当庄も牢籠したため、寿永二年(一一八三)兼実の要請により当庄の知行回復を能登国衙が命じられている(同年一〇月一九日官宣旨)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報