日本歴史地名大系 「若杉山」の解説 若杉山わかすぎやま 福岡県:糟屋郡篠栗町若杉山宝満(ほうまん)山(八六八・七メートル)から犬鳴(いぬなき)山(五八三・七メートル)へと至る三郡(さんぐん)山地の中ほどに位置する山。標高六八一メートル、西に岳城(たけじよう)山(三八一・四メートル)が分岐する。山頂を境に北が篠栗町、南が須恵(すえ)町。山頂に表粕屋(おもてかすや)郡の惣社太祖(たいそ)神社がある。かつては北の若杉村を右(う)谷、南の佐谷(さたに)村(現須恵町)を左(さ)谷とよんで、三〇〇の僧坊はいずれも太祖権現社(現太祖神社)に属した。しかし左谷と右谷が武器をとって争ったことがあり、これらの坊は焼落ちて再建されなかったという(続風土記)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by