最新 地学事典 「若松沢植物群」の解説
わかまつざわしょくぶつぐん
若松沢植物群
Wakamatsuzawa Flora
北海道北見市南部に分布する古第三系若松沢層産の植物化石群。対比される地層の年代から,始新世後期~漸新世前期の植物群で,古第三紀後半の寒冷化に伴った植生の現代化を反映したもの。温帯落葉広葉樹と針葉樹が混合。被子植物ではブナ属・カバノキ属・ハンノキ属・クルミ属など,日本の現生温帯林を特徴づける属を含む一方,スズカケノキ属やパレオカリア属,裂片状に切れ込んだ葉をもつコナラ属などの古第三紀要素を含む。針葉樹類も極めて多様。参考文献:矢部淳ほか(2021) 北見博物館研究報告,no. 2:1
執筆者:矢部 淳
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

