日本歴史地名大系 「若江庄」の解説
若江庄
わかえのしよう
平安時代の醍醐寺領「河内五箇庄」の一つで(八尾市の→志紀南庄・志紀北庄)、市域若江地区にあった。朱雀院勅旨田であったが、のち醍醐寺に勅施入された。文治二年(一一八六)四月八日の醍醐寺文書目録(醍醐雑事記)に収める河内五ヵ庄関係文書のうち、天暦六年(九五二)二月一日の官符宣旨案が最初に記されるので、この頃朱雀上皇の落飾に先立ち同寺に施入されたものであろう。天延二年(九七四)に、醍醐寺領河内国諸庄の基本台帳となる「本図勅施入郡々坪付」一巻が作成され、また寛仁四年(一〇二〇)には
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報