若狭土手(読み)わかさどて

日本歴史地名大系 「若狭土手」の解説

若狭土手
わかさどて

中田町浅水の浅部あさみずのあさべ地区の北上川堤防の通称。北上川は峡谷部を流下して登米平地にさしかかるところで、大きく東に流路を変えるが、これは近世初頭の大改修で、相模さがみ土手を構築して河道変更を行ったからであった。しかし、東方に押曲げられた新河道が、浅水地区の低平部を横切る形で流れ下る部分の相模土手南岸堤防は、しばしば洪水の際に決壊を重ねた。慶安年間(一六四八―五二)二代寺池てらいけ(現登米町)城主伊達若狭宗貞は三ヵ年の歳月を重ねてその改修に努め、ようやく堅固な防水築堤を仕上げた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android