若衆方(読み)ワカシュガタ

デジタル大辞泉 「若衆方」の意味・読み・例文・類語

わかしゅ‐がた【若衆方】

歌舞伎で、美少年に扮する俳優。また、その役柄

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「若衆方」の意味・わかりやすい解説

若衆方
わかしゅがた

歌舞伎で少年に扮するのを専門とした俳優。寛永6 (1629) 年に女性中心の女歌舞伎が禁止され,それに代って台頭した若衆歌舞伎の頃に成立した役柄で,江戸時代中期までは衆道 (男色) を扱った作品が多かったため,重要な役柄であった。現在も『仮名手本忠臣蔵』の力弥,『妹背山婦女庭訓 (いもせやまおんなていきん) 』の久我之助など,主として時代物にこの系統の役は残っているが,特にこの役柄名は残っていない。

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