若達町(読み)わかたつまち

日本歴史地名大系 「若達町」の解説

若達町
わかたつまち

[現在地名]高山市若達町

しろ山の北方江名子えなこ川の右岸に位置する傾斜地で、町の長さ二町(寛政元年「高山三町村覚帳」高山市立郷土館蔵)一之町いちのまち村に所属し、南は欠之上かけのうえ町、東は三福寺さんふくじ村、西は鉄砲てつぽう町。町名の由来は不明であるが、ひがし山の最北端に建立された雲竜うんりゆう寺の門前に発展した町。若下わかした町とも称し、「飛騨国中案内」によれば、金森氏時代には侍屋敷地で三〇軒余の屋敷があったという。元禄五年(一六九二)以降侍屋敷は破却され田畑となり、日雇稼の家六軒が建てられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android