苦心の学友(読み)くしんのがくゆう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「苦心の学友」の意味・わかりやすい解説

苦心の学友
くしんのがくゆう

佐々木邦(くに)のユーモア少年小説。1927年(昭和2)10月より29年12月まで『少年倶楽部(くらぶ)』に連載。小市民層の少年内藤正三が花岡伯爵家の三男同い年の照彦のお相手に選ばれたが、生活環境からくる考え方や感じ方の違いから、学校邸内で珍妙なできごとが続発する。笑いが中心的な要素となっている作品であるが、英米文学に学んだ合理主義精神で貫かれており、健全な大衆児童文学の作品となっている。

上笙一郎

『『日本児童文学大系19 佐藤紅緑・佐々木邦集』(1975・ほるぷ出版)』

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