20世紀日本人名事典 「佐々木邦」の解説
佐々木 邦
ササキ クニ
- 生年
- 明治16(1883)年5月4日
- 没年
- 昭和39(1964)年9月22日
- 出生地
- 静岡県駿東郡清水町
- 学歴〔年〕
- 明治学院高等部〔明治40年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 児童文芸功労賞〔昭和36年〕,紫綬褒章〔昭和37年〕
- 経歴
- 長年、六高、慶大予科、明治学院高等部で英語教師を務め、昭和3年から作家として専念。学生時代から英米のユーモア小説に興味を持ち、自身も明治42年「いたづら小僧日記」を出版。文壇への進出は大正7年の「主婦采配記」からで、以後、講談社系の倶楽部雑誌、婦人雑誌、少年少女雑誌に次々と家庭的ユーモア小説を発表した。昭和11年辰野九紫らとユーモア作家倶楽部を結成、12年「ユーモアクラブ」を創刊。代表作に「珍太郎日記」「苦心の学友」「愚弟賢兄」「地に爪跡を残すもの」「トム君・サム君」「村の少年団」などがある。戦後、再び明治学院大学教授となり、24年から37年まで英文学を講じた。国際マーク・トウェーン協会名誉会員。「佐々木邦全集」(全10巻・補巻5 講談社)がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報