苫前神社(読み)とままえじんじや

日本歴史地名大系 「苫前神社」の解説

苫前神社
とままえじんじや

[現在地名]苫前郡苫前町字苫前

苫前漁港の近くの高台の上にある。苫前郡最古の神社で、祭神は市岐姫命。旧郷社。明治初年から昭和一七年(一九四二)まで厳島いつくしま神社と称した。一八〇四年(文化元年)場所請負人の栖原角兵衛家が設けた弁天社に始まるというが(「北海道志」巻一〇)、一七八六年(天明六年)創建説もある(明治四三年「天塩国要覧」)。栖原家に続いて近世末期に出羽鶴岡藩、明治初期には常陸水戸藩の管理下に置かれ、明治五年(一八七二)郷社となり、苫前郡の鎮守として奉斎した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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