苫前町(読み)とままえちよう

日本歴史地名大系 「苫前町」の解説

苫前町
とままえちよう

面積:四五四・五二平方キロ

昭和二三年(一九四八)一〇月苫前郡苫前村が町制施行して成立。留萌支庁管内の中部に位置し、北は羽幌はぼろ町、南は留萌郡小平おびら町、東は天塩山地分水嶺を境に空知支庁雨竜うりゆう幌加内ほろかない町に接する。西は日本海に臨む。天塩山地に源を発する古丹別こたんべつ川が町を南北に二分して西に流れ、古丹別市街地付近でチエボツナイ川、三毛別さんけべつ川の二大支流を集め、日本海に注ぐ。古丹別川の流域は古丹別原野とよばれ、町の穀倉地帯を形成し、北西部の海岸段丘地域は苫前原野とよばれ、酪農地帯となっている。町役場のある苫前市街地もこの段丘上にある。南隣の小平町より北北西に続く海岸線は苫前岬を頂点に湾曲し、さらに北北東の羽幌町方面に達する。町域の約八三パーセントを山林が占め(「町勢要覧」二〇〇〇年版)、その大部分国有林

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「苫前町」の意味・わかりやすい解説

苫前〔町〕
とままえ

北海道北西部,日本海にのぞむ町。 1948年町制。地名はアイヌ語トマオマイ (エゾエンゴサクの花がたくさんあるところの意) に由来。江戸時代後期よりニシン漁で開け,50年頃まで繁栄した。おもに畑作と酪農が行われる。町域の約 80%が天塩山地で,林業合板製材などの木材加工業も発達沿岸漁業も行われる。国道 232号線が海岸部を通り,239号線が町域を横断面積 454.60km2人口 2936(2020)。

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