茂り(読み)シゲリ

デジタル大辞泉 「茂り」の意味・読み・例文・類語

しげり【茂り/繁り】

草木などが生い茂ること。また、茂った所。しげみ。「青葉の―」 夏》山伏法螺ほら吹立つる―かな/子規

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「茂り」の意味・読み・例文・類語

しげり【茂・繁】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「しげる(茂)」の連用形の名詞化 )
  2. 繁茂すること。また、繁茂したところ。しげみ。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「藤波の志気里(シゲリ)は過ぎぬあしひきの山霍公鳥(やまほととぎす)などか来鳴かぬ」(出典万葉集(8C後)九・四二一〇)
    2. 「此松山の谷の茂りの内に庵室をむすび」(出典:虎明本狂言・松山(室町末‐近世初))
  3. 多くなること。ふえること。
    1. [初出の実例]「現在の人家の茂りは見られず、荒涼たる原野が拡がってゐる」(出典:姨捨(1955)〈井上靖〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

1 《「礼記」月令から》カワウソが自分のとった魚を並べること。人が物を供えて先祖を祭るのに似ているところからいう。獺祭魚。おそまつり。うそまつり。2 《晩唐の詩人李商隠が、文章を作るのに多数の書物を座...

獺祭の用語解説を読む