茂宮村(読み)もみやむら

日本歴史地名大系 「茂宮村」の解説

茂宮村
もみやむら

[現在地名]日立市茂宮町

久慈川下流左岸低地に位置し、茂宮川が東を東流、また落見おちみ川が南東を蛇行して茂宮川に合流する。北を岩城相馬いわきそうま街道が通り、北は石名坂いしなざか村。「新編常陸国誌」に「寛永年中大橋村ヨリ分レタリト云フ」とあり、元禄郷帳に「茂宮村」と記される。村名には義家伝説があり、源義家が奥州陣の折、瀬谷せや(現常陸太田市)から戦勝を祈念して矢を放つと、矢がもみながら飛んだので、茂宮と名付けたという。「新編常陸国誌」によると、明和元年(一七六四)の戸数八八・人口三五九とあり、「水府志料」によると村の東西七町余・南北一一町余、文化初めの戸数九二とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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