茂庭宿(読み)もにわしゆく

日本歴史地名大系 「茂庭宿」の解説

茂庭宿
もにわしゆく

[現在地名]仙台市茂庭

奥州街道長町ながまち宿より西に折れ、出羽に至る街道の宿駅。街道は一筋であるが、当宿西の赤石あかいし二口ふたくち越出羽道(現名取郡秋保町方面)と、笹谷ささや街道(現柴田郡川崎町方面)に分岐する。東の鈎取かぎとり宿までの里程は一里一二町余で本馬三五文・軽尻二一文。赤石宿までは一里余で本馬二七文・軽尻一八文、同宿より笹谷方面の碁石ごいし宿(現川崎町)までは一里一町余で本馬二六文・軽尻一七文。二口峠方面の長袋ながふくろ宿(現秋保町)までは三里二町余で本馬七七文・軽尻五一文(「宿場定」四冊留)。文政四年(一八二一)の茂庭村絵図(仙台市博物館蔵)によると、道筋の北側に八戸、南側に七戸がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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