茂無部村(読み)もなしべむら

日本歴史地名大系 「茂無部村」の解説

茂無部村
もなしべむら

[現在地名]山越やまこし郡八雲町栄浜さかえはまなど

もり町との境を流れる茂無部川流域にある村。野田追のだおい場所に含まれていたが、寛政一二年(一八〇〇)「ノタヲイ迄」が「村並」とされ(休明光記附録)、天保郷帳に落部おとしべ持場として「茂無部」とみえる。毛無辺(駅路抵記)などとも記される。明治初年渡島国茅部かやべ郡落部村に編入された。

「蝦夷商賈聞書」に「ヲトシ部・モナシ部・野田ヲイ、此三ケ所新井田権之助殿御預リ」、「蝦夷草紙別録」には「モナシベ場所、新井田伊織給所」とみえ、松前藩重臣新井田氏の知行所で、場所内の主要地であったと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android