茅本村(読み)かやもとむら

日本歴史地名大系 「茅本村」の解説

茅本村
かやもとむら

[現在地名]西会津町尾野本おのもと

森野もりの村の東、長谷はせ(大槻川)右岸にあり、河沼郡野沢組に属した。本村の西方、森野村境に端村筧口といのくち(樋ノ口)がある。古くは元木もとぎ村と称していたが、大治三年(一一二八)萱本かやもと村と改称、寛文年中(一六六一―七三)に茅本の表記に改めたという(新編会津風土記)。明治に入り再び萱本の表記に復した。文禄三年(一五九四)の蒲生領高目録では稲川いながわ郡のうちに萱本とみえ、高六二六石余。寛文五年の野沢組土地帳(西会津町史編さん室蔵)では高六六五石余、家数三七、男一二九・女一一七、馬一九。「新編会津風土記」によると家数は本村二七・筧口八、鎮守は山神社、筧口では熊野宮を祀る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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