西会津町(読み)にしあいづまち

日本歴史地名大系 「西会津町」の解説

西会津町
にしあいづまち

面積:二九八・一三平方キロ

耶麻郡の西端を占め、東は山都やまと町・高郷たかさと村・河沼郡会津坂下あいづばんげ町、南は同郡柳津やないづ町・大沼郡金山かねやま町、西は新潟県東蒲原ひがしかんばら上川かみかわ村・津川つがわ町、西から北にかけては同郡鹿瀬かのせ町に接する。北部は飯豊いいで山地の、南部は越後山脈北端にあたる山並が続く。町域の中央を阿賀川が大きく蛇行しながら東から北西に流れ、同川の南岸に野沢のざわ盆地が開ける。近世には同川の北側は耶麻郡、南側は河沼郡に属した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「西会津町」の意味・わかりやすい解説

西会津〔町〕
にしあいづ

福島県北西部,会津盆地の西部にある町。 1954年野沢町 (1907年町制) と尾野本 (おのもと) ,登世島 (とせじま) ,下谷 (したたに) ,睦合 (むつあい) ,群岡 (むらおか) ,宝坂 (ほうさか) ,上野尻 (かみのじり) ,新郷 (しんごう) ,奥川の9村が合体して成立。町域は大部分が山地で占められ,豪雪地帯である。中心地区の野沢はかつて越後街道宿駅として繁栄。江戸時代会津藩はウルシ,キリの育成を奨励した。現在はおもに農林業を営み,米作と野菜栽培を中心にタバコ,ナメコ山菜,木材を産し,製材も行われる。円満寺観音堂 (重要文化財) ,如法寺,西光寺などの名刹がある。一部は磐梯朝日国立公園に属する。 96年に磐越自動車道が延長され,西会津インターチェンジが開設。面積 298.18km2。人口 5770(2020)。

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