日本大百科全書(ニッポニカ) 「茨城新聞」の意味・わかりやすい解説
茨城新聞
いばらきしんぶん
茨城新聞社(水戸市)が茨城県で発行する日刊新聞で、県内の新聞発行部数のシェアは、『読売新聞』『朝日新聞』『毎日新聞』に次ぐ。朝刊単独紙。系譜的には、1891年(明治24)7月5日、自由民権論者の関戸覚蔵(せきどかくぞう)が創刊した『いはらき』にさかのぼる。1942年(昭和17)2月、太平洋戦争中の新聞統合政策により『常総新聞』『関東タイムス』『常南新聞』を統合して『茨城新聞』と改題、県下でただ一つの新聞となった。1945年8月戦災を被ったがまもなく再発行。1947年(昭和22)3月題号を『いはらき』に復元し、創刊100周年を迎えた1991年(平成3)の元旦(がんたん)に題号を『茨城新聞』に改定して現在に至っている。発行部数は約12万3000(2010)。
[高須正郎・伊藤高史]