茶通箱(読み)サツウバコ

デジタル大辞泉 「茶通箱」の意味・読み・例文・類語

さつう‐ばこ【茶通箱】

茶道具の一。2種の濃茶こいちゃを同時に客にすすめるときの点前てまえに用いる箱。

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精選版 日本国語大辞典 「茶通箱」の意味・読み・例文・類語

さつう‐ばこ【茶通箱】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 茶道具の一つ。二種濃茶(こいちゃ)を同時にすすめる時の点前に用いる箱。宇治茶商注文品を入れてくる通い箱から考案された。
    1. [初出の実例]「棚に一茶通箱但内に 尻ぶくら 小なつめ 一羽帚」(出典:南方録(17C後)会)
  3. さつうばこだて(茶通箱点)」の略。
    1. [初出の実例]「習事十三ケ条 茶通箱 唐物点 台天目 盆点 乱飾 真台子」(出典:茶道筌蹄(1816)一)

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