精選版 日本国語大辞典 「茶間」の意味・読み・例文・類語
ちゃ‐の‐ま【茶間】
- 〘 名詞 〙
- ① 茶の会(え)に使用する部屋。茶室。すきや。
- ② 台所と奥の間との間にあって、茶の給仕の支度などに使われた部屋。女中部屋でもあった。明治以後は、家族が食事などをする部屋となった。
- [初出の実例]「ゆふべはだいどころにねたれば、大がくどののきてだきつきたまふほどに、ふりちぎり御ちゃのまへにげたれば」(出典:御伽草子・鼠の権頭(古典文庫所収)(室町末))
- ③ 「ちゃのまおんな(茶間女)」の略。
- [初出の実例]「十石 ちゃのま」(出典:毛利家文書‐慶長一四年(1609)一一月一七日・阿茶本多正信連署女房衆切賦帳)