草の汁(読み)クサノシル

デジタル大辞泉 「草の汁」の意味・読み・例文・類語

くさ‐の‐しる【草の汁】

緑色の日本画用の絵の具藍蝋あいろう雌黄しおうとをまぜて作る。

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精選版 日本国語大辞典 「草の汁」の意味・読み・例文・類語

くさ【草】 の 汁(しる)

  1. 草をしぼってとった緑色の液。
    1. [初出の実例]「畳紙(たたうがみ)に草のしるして、かは虫のけぶかきさまを見つるよりとりもちてのみまもるべきかなとて」(出典堤中納言物語(11C中‐13C頃)虫めづる姫君)
  2. ( もとから製したところから ) 雌黄(しおう)藍蝋(あいろう)とを混ぜて作った草緑色の絵の具。
    1. [初出の実例]「草の汁などは、石部の雌黄を用ひたるものよからんといへり」(出典:随筆・独寝(1724頃)下)

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