藍蝋(読み)アイロウ

デジタル大辞泉 「藍蝋」の意味・読み・例文・類語

あい‐ろう〔あゐラフ〕【藍×蝋】

藍甕あいがめの縁についた藍汁の泡を集めて棒状に固めたもの。現在は多く古い藍染めの布に苛性かせいソーダなどを加えて煮出してつくる。絵の具などに使用藍棒あいぼう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「藍蝋」の意味・読み・例文・類語

あい‐ろうあゐラフ【藍蝋】

  1. 〘 名詞 〙 藍汁をつくる時に生じた藍のあわを乾かして、棒状にしたもの。蝋のような形状になる。絵の具に使用。現在では、古い藍布を苛性ソーダあめ石灰などを加えた液中に入れ、煮出し、その藍分を棒状にして作ることが多い。藍棒。藍蝋墨。藍墨青墨
    1. [初出の実例]「二升九合四夕、あいろうの代」(出典:高野山文書‐寛永元年(1624)一一月一四日・天野社遷宮入用注文案)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android