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畳紙 たとうがみ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

畳紙
たとうがみ

帖紙」とも書き,また「たたみがみ」「たとう」ともいう。 (1) 懐紙 (かいし) のこと。中世以来,公家武家らが束帯装束の際,懐中に入れておき,鼻紙として,あるいは書状として,または歌をしたためるなどあらゆる用途に使った。故実によれば,色,枚数,折り方などに決りがあった。 (2) 厚紙 (渋や漆を塗ったものもある) で,和服や結い髪の道具をしまうためのもの。

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デジタル大辞泉の解説

たとう〔たたう〕【畳紙】

たとうがみ」の略。

たとう‐がみ〔たたう‐〕【畳紙/×帖紙】

《「たたみがみ」の音変化》
折り畳んで懐中に入れ、鼻紙や詩歌の詠草などに用いる紙。懐紙(かいし)。ふところがみ。
厚い和紙に渋または漆を塗って折り目をつけた紙。結髪や着物を包むのに使用。

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世界大百科事典 第2版の解説

たとうがみ【畳紙】

〈たたみがみ〉の音便で,衣冠束帯のときに懐中する紙をいう。帖紙とも書く。《枕草子》に〈みちのくに紙の紙の細やかなるが〉とあり,最初はあまり厚くない檀紙(だんし)をたたんだものと想像される。のちには〈引きあわせ〉〈杉原〉など,主としてコウゾ系統の厚様(あつよう)が使われたが,ガンピ系統の〈鳥の子〉の例もないではない。武家では〈杉原〉を使うのが故実であるが,直垂(ひたたれ),狩衣(かりぎぬ),大紋などを着るときは必ず色目のあるものを用いたという。

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大辞林 第三版の解説

たたみがみ【畳紙】

たとうがみ【畳紙】

〔「たたみがみ」の転〕
詩歌の詠草や鼻紙などに使うため、畳んで懐に入れる紙。ふところがみ。懐紙。たとう。
厚手の和紙に、渋・漆などを塗り折り目をつけたもの。結髪の道具や衣類などを入れるのに用いる。たとう。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

畳紙
たとうがみ

折り畳んで懐中に入れ、歌などを書いたり、鼻紙に用いたりした紙。「たたんがみ」ともいい、平安から江戸時代までの文学作品にもきわめて多くの用例が出てくる。最初は教養のある者のたしなみとして、公家(くげ)社会では檀紙(だんし)(陸奥紙(みちのくがみ))などを愛用したが、武家社会になると杉原紙(すぎはらし)が好まれるなど、時代によって用いられる紙の種類や折り畳み方などに変化がみられる。『日葡(にっぽ)辞書』(1603)にも採録されている。また近代では櫛(くし)などを入れるための、漆(うるし)や渋(しぶ)などを塗った厚紙を折り畳んだものをよぶ場合もある。[町田誠之]

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世界大百科事典内の畳紙の言及

【懐紙】より

…たたんで懐に入れる紙の意で,〈ふところがみ〉〈たとうがみ〉また畳紙(じようし),帖紙ともいう。即興の詩や歌,あるいは消息を書いたり,菓子などの包紙やぬぐい紙としても用いられた。…

【畳紙】より

…帖紙とも書く。《枕草子》に〈みちのくに紙の畳紙の細やかなるが〉とあり,最初はあまり厚くない檀紙(だんし)をたたんだものと想像される。のちには〈引きあわせ〉〈杉原〉など,主としてコウゾ系統の厚様(あつよう)が使われたが,ガンピ系統の〈鳥の子〉の例もないではない。…

※「畳紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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