草刈英治(読み)クサカリ エイジ

20世紀日本人名事典 「草刈英治」の解説

草刈 英治
クサカリ エイジ

大正・昭和期の海軍少佐



生年
明治14(1881)年

没年
昭和5(1930)年5月20日

出生地
福島県

学歴〔年〕
海兵(第41期)〔大正2年〕卒,海大〔昭和3年〕卒

経歴
大正3年少尉となり、軍艦矢矧に乗り込む。少佐に進み、昭和3年海軍軍令部参謀となり、翌年万国水路会議への出席を命ぜられてヨーロッパ出張フランス語に堪能で、軍令部きってのフランス通であり、ロンドン軍縮会議を控えて軍令部にフランス班主任として勤務した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「草刈英治」の解説

草刈英治 くさかり-えいじ

1891-1930 大正-昭和時代前期の軍人
明治24年6月1日生まれ。昭和3年軍令部参謀。軍令部きってのフランス通とされた。フランス班主任在職中の5年5月20日東海道線寝台車内で自殺。40歳。ロンドン条約批准をめぐる政府の「統帥権干犯」をいきどおっての行動といわれる。海軍少佐。福島県出身。海軍大学校卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の草刈英治の言及

【統帥権干犯問題】より

…〈干犯〉の語は北一輝の造語ともいわれるが,4月4日の軍縮国民同志会(代表頭山満)の決議文がもっとも早い使用例とみられる。その後,条約に抗議した草刈英治少佐の自殺(5月20日),加藤軍令部長の辞表提出(6月10日)などをへて,10月2日条約は批准されたが,11月14日浜口首相狙撃事件がおこるなど,政党政治はきびしい攻撃に直面することとなった。【江口 圭一】。…

※「草刈英治」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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