草野町(読み)くさのまち

日本歴史地名大系 「草野町」の解説

草野町
くさのまち

[現在地名]久留米市草野町草野

耳納みのう山地北麓に位置し、山辺やまべ往還が通る。久留米藩内八宿の一とされ(校訂筑後志)、町場を形成していた。上三郡絵図には草野町の町場が鉤形に描かれ、耕地は往還の南に広がる。正保四年(一六四七)の大小道之帳によれば、御井みい阿志岐あしき村から一里一六町五〇間、溝尻みぞしりきたノ大道(現浮羽町)まで三里七町一〇間、指出さしで村内大道まで一四町。中世の当地一帯は草野氏の本拠地で、草野村などとみえる。町場は草野氏の城下町があったという吉木よしきから移って形成されたという(太宰管内志)。元禄国絵図に草野町馬次くさのまちうまつぎとみえ、本高三〇四石余。「在方諸覚書」では古高四五〇石・役高二五六石。町別当三人が置かれていた。寛政元年(一七八九)の上三郡取調手鑑によると高三〇四石余、撫斗代六斗六升。享和二年(一八〇二)の春免高帳では高二五六石。文化四年(一八〇七)の畝付帳では本田一二町七反余・畑田一畝余・畑八町四反余・開畠三反余・居屋敷三反。同じ頃の本地高三三八石余・物成高一一三石余、開高九斗余・物成高三斗余(「本地開本免帳」中村家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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