荒武名(読み)あらたけみよう

日本歴史地名大系 「荒武名」の解説

荒武名
あらたけみよう

現在の西都市荒武を遺称地とする。当地名主であった荒武氏(荒滝氏)に相伝した荒武文書によれば、古くは「荒滝名」と書き、「あらたき」といったが、永享八年(一四三六)以降の文書では荒武と変わっている。元亨三年(一三二三)四月六日の某宛行状(荒武文書、以下断りのない限り同文書)に「都於郡賀世方荒滝名」とみえ、名主の夫・饗料・筵が免除されている。康永二年(一三四三)一月一一日には沙弥某下文によって荒滝名の名主職が某に安堵されている。なお元亨二年五月一三日の某宛行状に葛井宗秀の名がみえるが、この宗秀が当地を本貫とする荒武氏なのかは不明。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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