荒煙(読み)こうえん

精選版 日本国語大辞典 「荒煙」の意味・読み・例文・類語

こう‐えんクヮウ‥【荒煙・荒烟】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 人家の煙が絶えてさびしいこと。人里はなれて、ものさびしいこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「『蒼茫万古意、遠自荒烟落日之中来』の句が閃く途端」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉八)
    2. [その他の文献]〔陳子昂‐晩次楽郷県詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「荒煙」の読み・字形・画数・意味

【荒煙】こう(くわう)えん

人けなくうらさびしい。唐・陳子昂〔晩に楽郷県に次(やど)る〕詩 野戍(やじゆ)、斷え 深山、古木らかなり

字通「荒」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android