デジタル大辞泉 「荒」の意味・読み・例文・類語
あら【荒/粗】
1 魚などの肉のよい部分を除いた残りの骨や頭。「ブリの―」
2 米のぬか。また、もみ。
3 人の言動や作品のよくないところ。おちど。欠点。「―を探す」
[接頭]名詞に付く。
1 細かでない、すきまがある、の意を表す。「―垣」「―塗り」
2 自然のままの、の意を表す。「―がね」
3 おおよその、簡略な、の意を表す。「―すじ」
[類語]デメリット・欠点・ぼろ・短所・難点・欠陥・傷・
[ 一 ]は、動詞「あらく〔下二〕」「あらす〔四〕」「あらびる〔上一〕」「あらぶ〔上二〕」、形容詞「あらし」「あらけなし」などを派生し、「あらわ(は)」「あらあら」「あらまし」などをつくり、動詞と熟合して「あらだつ」などともなる。なお、上代では、「いそ(磯)」や「うみ(海)」と熟合する時は、「ありそ」「あるみ」の形となる。動詞の「ある(荒)〔下二〕」と同根の動詞「ある(生)」には、下二段活用で生まれる意、四段活用で産む意を表わすことがあり、それとも深い関係があろう。したがって、「あら(現)」、「あら(新)」は、ともに②(イ)の意を含んで連続しており、「あらわる」「あらわす」などの語とも共通の要素があると考えられる。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…ところが,常不・永不などは,作付けが困難であるため,棄地として長期間放置された田畠をいう。中世後期では,これを荒(あれ)・荒所(あれしよ)とも称した。また,常不,永不などの場合,おのずと名主職や百姓の保有権も消失し,いわゆる無主地となっていった。…
※「荒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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