荒蝦夷(読み)アラエミシ

デジタル大辞泉 「荒蝦夷」の意味・読み・例文・類語

あら‐えみし【荒蝦夷】

上代朝廷に服属しなかった粗暴な蝦夷。⇔熟蝦夷にきえみし

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「荒蝦夷」の意味・読み・例文・類語

あら‐えみし【荒蝦夷】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 上代、東北地方に住んでいた農耕民化していないえみし。あらえぞ。⇔にきえみし
    1. [初出の実例]「類三種有り、遠き者をば都加留と名づけ、次の者をば麁蝦夷(アラえみし)と名づけ、近き者をば熟蝦夷(にきえみし)と名づく」(出典日本書紀(720)斉明五年七月(北野本訓))
  3. 中央政権に服従しない東国人。えみし。
    1. [初出の実例]「然、今陸奥国按察使兼鎮守将軍正五位下藤原恵美朝臣朝猟等、教導荒夷、馴従皇化、不一戦、造成既畢」(出典:続日本紀‐天平宝字四年(760)正月丙寅)

あら‐えぞ【荒蝦夷】

  1. 〘 名詞 〙あらえみし(荒蝦夷)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android