荘周が夢(読み)そうしゅうがゆめ

精選版 日本国語大辞典 「荘周が夢」の意味・読み・例文・類語

そうしゅう【荘周】 が 夢(ゆめ)

(荘周胡蝶(こちょう)になった夢を見たが、さめてから、自分が夢の中で胡蝶になったのか、もともと胡蝶であった自分が夢で荘周になっているのか、わからなくなったという「荘子斉物論」にある故事から) 物と我との、また、現実非現実との別を忘れた境地をいう。転じて、この世の歓楽のはかないことのたとえ。胡蝶の夢。
随筆独寝(1724)序「かたくれなしう名利にほだされ、荘周が夢をも夢と見ざらんは、誠にくちおしからめ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android