荘周が夢(読み)そうしゅうがゆめ

精選版 日本国語大辞典 「荘周が夢」の意味・読み・例文・類語

そうしゅう【荘周】 が 夢(ゆめ)

  1. ( 荘周胡蝶(こちょう)になった夢を見たが、さめてから、自分が夢の中で胡蝶になったのか、もともと胡蝶であった自分が夢で荘周になっているのか、わからなくなったという「荘子斉物論」にある故事から ) 物と我との、また、現実非現実との別を忘れた境地をいう。転じて、この世の歓楽のはかないことのたとえ。胡蝶の夢。
    1. [初出の実例]「かたくれなしう名利にほだされ、荘周が夢をも夢と見ざらんは、誠にくちおしからめ」(出典:随筆・独寝(1724)序)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android