莆田(読み)ほでん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「莆田」の意味・わかりやすい解説

莆田
ほでん / プーティエン

中国、福建(ふっけん)省中東部の地級市。台湾海峡に開ける興化(こうか)湾に臨む。行政上は、城(じょうそう)区、涵江(かんこう)区など4市轄区のほか、仙游(せんゆう)県を管轄する(2016年時点)。人口341万2000(2014)。古くは興化と称され、別名を茘城(れいじょう)とよばれるほどのレイシ茘枝)の名産地で、リュウガン(竜眼)、ビワサトウキビの生産も多い。沿岸部ではタチウオグチなどの漁獲が多く、農水産物の加工業が盛んである。かつては製糖業が盛んであったが、衰退した。涵江区には省第一の養鰻(ようまん)場がある。

[青木千枝子・河野通博・編集部 2017年3月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android