養鰻(読み)ヨウマン

デジタル大辞泉 「養鰻」の意味・読み・例文・類語

よう‐まん〔ヤウ‐〕【養×鰻】

ウナギ養殖すること。「養鰻場」
[類語]養殖養魚養蚕養蜂養鶏養豚養虎養鶉ようじゅん養鱒養鯉

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精選版 日本国語大辞典 「養鰻」の意味・読み・例文・類語

よう‐まんヤウ‥【養鰻】

  1. 〘 名詞 〙 ウナギを養殖すること。日本では秋から春、関東以西の太平洋岸の諸河川を遡上する稚魚シラスウナギ)を捕え淡水池で養殖する。浜名湖周辺、大井川河口付近で盛ん。
    1. [初出の実例]「碁盤目に仕切られた養鰻池が」(出典:一家団欒(1966)〈藤枝静男〉)

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百科事典マイペディア 「養鰻」の意味・わかりやすい解説

養鰻【ようまん】

ウナギを養殖すること。コイなどと異なり,採卵して稚魚を育てることができないので,川をのぼってくる稚魚(シラスウナギ)を採集して用いる。採集した稚魚はまず元池に放養してイトミミズ魚介ひき肉などで餌付けをし,のち分養池に移し,養びり(1〜13g),養中(ようちゅう)(15〜40g)と呼ばれる大きさになるまで育てる。これを養太(ふと)養成場へ送り,止水池に放養して,配合飼料などを餌として与える。投餌期間は約8ヵ月で,100〜120gに成長したものから順次販売する。従来は屋外池での止水式が中心であったが,慢性的種苗不足や病害のため見直され,室内での加温養殖がとり上げられるようになった。また流水式,循環濾過式などの方式もある。1965年ころまでは静岡,愛知,三重の3県下で国内生産の90%以上を占めていたが,現在では広く本州,四国,九州で行われている。
→関連項目養殖

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