日本歴史地名大系 「菅沼・丸沼・大尻沼」の解説 菅沼・丸沼・大尻沼すげぬま・まるぬま・おおじりぬま 群馬県:利根郡片品村東小川村菅沼・丸沼・大尻沼[現在地名]片品村東小川金精(こんせい)山西麓に東から菅沼・丸沼・大尻沼と並び、いずれも白根(しらね)山火山による溶岩堰止湖。菅沼は金精峠の入口にあたり標高約一七二九メートル、丸沼は標高約一四二八メートル、大尻沼は標高約一四〇六メートルに位置し、沼水は菅沼から順に流れて大滝(おおたき)川となる。菅沼は元来一つの沼であったが、昭和五年(一九三〇)水力発電所建設により水位が低下、最も水位の低下する三―四月には東から清水(しみず)沼・弁天(べんてん)沼・北岐(ほくし)沼の三つに分れる。丸沼と大尻沼ももとは一つの湖であった。菅沼の豊水期の湖面積は約〇・八五平方キロ、周囲約七キロ、最大深度は北岐沼が七五メートル、弁天沼が三四メートル、清水沼が二七メートル。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by