菊腸(読み)きくわた

精選版 日本国語大辞典 「菊腸」の意味・読み・例文・類語

きく‐わた【菊腸】

〘名〙 鱈(たら)はらわた、または白子(しらこ)形状が菊の花に似ているところからいう。吸い物などに用いる。雲腸(くもわた)。菊。《季・冬》
和漢三才図会(1712)四九(たら)〈略〉有菊鯝(きくワタ)雲鯝」 〔俳諧・清鉋(1745頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の菊腸の言及

【白子】より

…タラの白子は菊子(きくこ)ともいう。古くは雲腸(くもわた),菊腸(きくわた)などと呼ばれて賞味された。白子のタンパク質は必須アミノ酸,ことにアルギニン,ヒスチジンを多く含んでいる。…

※「菊腸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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