菖蒲模様(読み)しょうぶもよう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「菖蒲模様」の意味・わかりやすい解説

菖蒲模様
しょうぶもよう

模様の一つ。菖蒲模様は写生風に表したものと、抽象的な菖蒲革模様とに分けられる。前者は沢や流水に咲くショウブを描いたもので、藤原時代以後、さまざまな工芸分野初夏の景を彩る模様として使われた。また菖蒲革模様は、染め革に多く使われたことからこの名があるが、簡略化した形のショウブを並列した模様である。ショウブは勝負、尚武ということばに通じるところから、主として武具馬具の装飾模様として愛用された。

村元雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む