萌え木(読み)モエギ

デジタル大辞泉 「萌え木」の意味・読み・例文・類語

もえ‐ぎ【×萌え木】

若葉の芽吹きはじめた木。
「老いにけり庭の―の木暗きにそこはかとなき涙止まらで」〈為頼集〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「萌え木」の意味・読み・例文・類語

もえ‐ぎ【萌葱・萌黄・萌木】

  1. 〘 名詞 〙 ( 葱(ねぎ)の萌え出ずる色の意 )
  2. 黄と青との中間色。やや黄色がかった緑色萌葱色。また、織物の色で萌葱色のもの。
    1. [初出の実例]「もえぎの色の織物の御小袿まけたり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)春日詣)
  3. (かさね)の色目の名。表・裏ともにの色のもの。また、表は薄青、裏は縹(はなだ)ともいう。一一月から二月ごろまで着用。萌葱色。
    1. [初出の実例]「もえぎなどのにくければ。くれなゐにあはぬか」(出典:枕草子(10C終)一〇四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android