萱津村(読み)かやづむら

日本歴史地名大系 「萱津村」の解説

萱津村
かやづむら

[現在地名]中津市中津 萱津町かいづまち

中津城下の南、西は金谷かなや村。村の中心に大江おおえ八幡宮が鎮座する。嘉暦三年(一三二八)六月日の池永重頼解状(野中文書)の連署者に大家郷司藤原久明があり、その裏書に「かやつの又三郎」とみえる。建武元年(一三三四)一一月二六日の後醍醐天皇綸旨(阿蘇文書)等によれば、萱津又三郎は北条英時とともに滅びたらしく、その所領は肥後国横山次郎太郎通利・上島彦八郎惟頼・臼間野弥五郎入道上意・同八郎入道心弥・岩本彦五郎に五等分して与えられ、守護少弐頼尚が守護代に打渡しを命じている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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